代表取締役社長 服部博行
社風も会社評価も変わった。
でも地に足ついた技術を
提供することは変わらない。
—ヴィッツは「半歩先の技術で人々の生活を豊かに」をミッションに掲げています。「半歩先」には「近い将来に必要な技術領域を見極める」という想いが込められていますが、そもそも、なぜこのようなミッションにしようと思われたのでしょうか?
服部:
ふんだんにお金があれば、100年先を見据えた技術研究ができたのかもしれせんが、創業当時は資金繰りに苦労していて。なので、手の届く範囲の身近な課題に着手して、地に足をつけて技術を提供していこうと思ったのが、ミッションを考えたきっかけです。
—服部社長の目から見て、ヴィッツの社風は昔と今で、どのように違いますか?
服部:
昔は、社員それぞれが良くも悪くも自由気まま。みんな好きな仕事をやって、好きなときに寝る。そんな空間でした。でも最近はリーダーシップのある社員が育ってきたので、昔よりも会社全体の統率が取れて、社員が同じ方向を向けるようになってきたのかな、と感じています。
—仕事の面では、昔と今でどのように変化しましたか?
服部:
うちは少し前までクライアントの目から見て「研究する会社」でした。ですが近年は「技術を研究し、製品を作る会社」に変わりました。機能安全などを評価されたことがきっかけです。仕事内容も、かつては競合他社がいる分野にも恐れず着手するという挑戦を楽しんでいましたが、現在は収益構造を意識し、将来にわたり優位を保つと思われる仕事を選べるようになり、事業としてかなり安定していますね。
業界を横断して
必要とされる、
基礎技術を開発する。
—ヴィッツは今後、どのような技術を伸ばしていきたいと考えていますか?
服部:
今も昔も、狙っているのは業界を横断する、基礎となる技術を伸ばしていきたいと思っています。なので「多くの会社が二の足を踏む困難な技術であっても、いろんな会社や製品分野にとって必要になる技術であれば挑戦しましょう」という話を社員にもよくしていますね。それが、技術的な強みの理由でもあるのかな、と。
—一見、自動運転は、自動車業界にのみ適応される、限定的な技術のように感じます。
服部:
自動運転の技術開発に着手したのは結果ですね。「人工知能を安全に製品に組み込む技術」「画像認識の性能を上げる技術」を研究するために、たまたま自動運転の技術開発が適していたのです。
—なるほど。そう言われると、確かに「人工知能を安全に製品に組み込む技術」「画像認識の性能を上げる技術」はどちらも、いずれ建設や医療など、他の業界でも応用できそうな基礎的な技術ですね。
服部:
はい。なので10年後のヴィッツは、もしかしたら全く違う業界の技術を開発しているかもしれません。今後もどんどん新しいことに触れていくつもりです。
自分も農学部出身。
未経験、大歓迎!
—服部社長は、どのような学生に来てほしいと思いますか?
服部:
面接に来てくれる子、みんな僕より賢そうだなと思っているのであまり偉そうなことは言えませんが…。強いて言えば、応用が利く人や、自由な発想ができる人、他者をサポートできる人だと嬉しいですね。
—文系出身であることを引け目に感じる学生さんもいらっしゃると思うのですが、いかがでしょうか?
服部:
自分はエンジニア出身ですが、学生時代は農学部でした。なので、学生時代に文系だったり、専門外を学んでいたことを不安がる必要はないことは強く伝えたいですね。人によって特性は様々。ちゃんとその人の才能が花開くように、しっかりと育てる環境も提供します。経験者はワクワクできて、未経験者も頑張れる。そんな会社でありたいと思っています。
—では、ヴィッツは専門外の人も歓迎する社風なのですね。
服部:
そうですね。もちろん、今までの専攻の延長線上でうちに来てくれるのもすごく嬉しいです。でも学生さんの場合は成績や開発能力より、まずは性格を重視しています。ある程度、論理的な思考さえできれば、理系・文系は関係ありません。個人的には、もっと風変わりな人が来てくれても面白そうだな、と思っています。
—風変わりな人というと、どんな人でしょうか?
服部:
今うちにいる社員は真面目でおとなしい人が多いので「社長になりたいです!」くらいの野望を持った方が来てくれれば、全力で後押ししたいと思います。
—「ヴィッツは若手も活躍できる」と、社員からよく聞きますが、そのような仕組みがあるのでしょうか?
服部:
そうですね。会社の仕組みとして、若手にも早くから仕事を任せることが多いです。やっぱり、早い段階から開発の一連の流れを経験した方が人は伸びるので。無理はせず、それでも停滞もせずに、ちょっとだけ背伸びをしたチャレンジを続けてもらいたいですね。やりたいことに手を上げてもらえれば、案件へのアサインも調整します。実力を高める機会はあちこちにあるので、チャンスを掴めるように意識していれば、誰でもうちで成長できるのではないかなと思います。
—ありがとうございました!