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技術

AIの安全保証とは?
品質安全保証の担当者に話を聞きました。

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2022年11月ヴィッツ執行役員の森川さんが
『本日より...AIの安全を保証することになりました』を出版しました。

便利なものとして近年目まぐるしい発展を遂げているAIですが、
安全性の保証は追いついているのでしょうか?
森川さんに話を聞きました。

1999年入社 新卒 サービスデザイン事業領域 兼 品質保証室 執行役員

森川 聡久(もりかわ あきひさ)

 

 

書籍を執筆するという

初めての経験。

 

—現在はどんな業務を担当されていますか?

 

森川:

メインはAIシステムの品質安全保証のコンサルティングや、10年後くらいの未来で、人とAIが共存する社会に必要となる技術の研究開発に従事しています。

それ以外にも、自社製品の品質保証、技術者のスキルアップ支援、開発効率化支援などを行っています。また、業務とは直接関係ありませんが、健康経営の推進を担当していたり。いろいろな業務を担当していますが、全体的に安全安心を守るお仕事が多く、自分でも性格的にあっている気がします。周りからは一番安全じゃない(無茶しがち!)と言われますが(笑)

 

 

 

 

 

—確かにいつもどんな業務でも100%いや、120%で取り組まれている印象があります!!

今回、森川さんが執筆された著書『本日より…AIの安全を保証することになりました』についてお伺いしますが、こちらを書くことになった経緯はどのようなものでしょうか?

 

森川:

今まで当社では、AIシステムを品質安全保証するための技術を研究開発し、国内でもいち早く開発に適用してきました。そういった技術や経験値を、「きちんとした形」で、もっともっと多くの人に紹介してはどうかということで、書籍を出すプランが出てきました。

 

 

 

 

 

—なるほど。森川さんはこれまでも書籍の執筆をされたことはあったのでしょうか?

 

森川:

1冊を書き上げるというのは経験がありませんでした。技術紹介だけであれば、セミナーを既に数十件実施している実績があります。ただ、セミナーはその場限りです。また、技術書の執筆経験もありますが、せいぜい10ページ程度です。本を1冊執筆するなんてできるのだろうかと不安もありましたが、新しいことにチャレンジしてみるワクワク感の方が勝りました!

 

 

 

 

 

時には登場人物になりきって

書き上げました。

 

—執筆にあたって、どのような思いで書きましたか?

 

森川:

そうですね。ISO/IECといった国際規格や、安全保証のためにやらなければならないルールのことは、とても堅苦しく難しい話です。そういった難しい内容を、少しでも楽しく読んでもらいたいと思い、ストーリー仕立てで作成しようと考えました。

それと、自身の経験や重視していることを、わかりやすく伝えたかったです。技術コラムもふんだんに織り込み、楽しく読めるだけでなく、技術面にも妥協せずに作成しました。

 

 

 

 

 

—楽しく読みながらも技術をきちんと習得できる本になっているのですね。執筆にあたって苦労した点はどんなところでしょうか?

 

森川:

やはり、ストーリー仕立ての部分が苦労しました。膨大な技術コラムはそこまで時間をかけずに作成できましたが、小説やストーリーなど書くのは全く初めての経験でしたし、そういう想像力は私は乏しい方なので、とても苦労しました。

そこで、3幕構成など勉強して、どういう流れでストーリー展開すると面白くなるか、何度も試行錯誤しました。また、社内でキャラクター会議を行い、登場人物の人物設定をし、感情移入しながら言動を考えました。

職場の同僚に何度も読んでもらって、なんとか最低限のレベルはクリアできたかなと思っています。

 

 

 

 

 

新しい技術をいち早く世に出せるよう

日々頑張っています。

 

—書き上げた時のお気持ちは?

 

森川:

書いているときは不安のほうが大きく、これで良いのかと何度も思いましたが、出来上がったものを同僚に読んでもらって、とても良いと言ってもらえた時にほっとしました。あと、キャラクターが決まって、絵をかいてもらったり、実際に製本されたときは、ついに出来上がったか!と興奮しました。

 

 

 

 

 

—では最後に、今後挑戦していきたいこと、目標を教えてください。

 

森川:

今は次の新しい未来の技術を開発しています。AIがどんどん社会実装されて、生活の一部として当たり前になって、AIも進化するし、人間もそれに合わせて進化して、社会も適宜変わっていくような、そういった世界を5年後、10年後を見据えて研究開発を進めています。それをいち早く世の中に出せるように今頑張っている最中です。

できれば、こういった研究内容をまた本にできるといいなと思っています。

 

 

 

 

—森川さんの次回作をぜひ楽しみにしています。ありがとうございました!